テレワークで見えた本当の働き方① 無駄という必要悪

 2020.06.23  ビジネスプロセス変革ポータル編集部

新型コロナウイルス感染予防策として各社が導入したのがテレワークです。

テレワークを積極的に取り入れていた会社もテレワークに対して懐疑的な会社もほぼ強制的にテレワークの導入になってしまったという状況なのではないでしょうか。

但し、顔が見えない、状況が見えない、作業が見えないという従来の働き方ではない状態に直面した時、従来は見えていなかった色々なものも見えて来たかと思います。

そこで今回は本当の働き方について考えていきます。

無駄が必要だった時代

コンピューターの無い時代はほとんどが手書きで、人力で事務作業をこなしてきました。
それに代わるのが正にコンピューターで、導入されることによって劇的に業務が効率的になりました。
手書きの台帳などほとんどの会社で最低でもエクセルに代わり、生産性は劇的に向上した・・・はずなのですが。

人口が減りつつあるのが理由のひとつでもありますが、コンピューターの発展ほど経済の発展は無いように見えます。
むしろ、生産性はどんどん落ちているのではないかと思います。
日本の生産性の低さは随分前から言われていることですが、そもそもなぜ低下したのでしょうか。 

生産性が向上するとは、簡単に言ってしまえば少ない人数で多くの仕事をこなすことができるようになったということです。
それでは企業でコンピューターを導入することで、どんどん人数を減らしていったのでしょうか?

実はコンピューターの導入時期は需要も拡大していた時期です。
ですから生産性が向上するのと同じ時期に需要も拡大していたので、働き手はむしろ足りないくらいな時もあったのです。
みなさんご存じ、その行く先がバブル経済でした。 

なぜバブル経済と言ったのか。それは実態が伴わない経済成長だったからで、バブルとは崩壊したあとで名づけられたものです。

実態が伴わないものが崩壊したわけですから、実態に戻ったということです。
それは、生産性が向上して、需要がそこまで多くは無い世界だったのです。

生活残業と言う言葉は聞いたことはあるでしょう。
驚くことに今でもうっすらと存在しています。
しかし、バブル経済時代には生活残業は生活に欠かせない存在でもありました。

生活残業とは仕事も無いのに会社に居てお金をもらうことですが、良く言えば無理やり仕事を発生させてそれをこなして給与を得ることです。

バブル経済が崩壊してかなり少なくなりましたが、バブル経済の回復は意外と早く、また生活残業は復活します。
会社は残業代も含めて人件費の計画を作りますから、それこそ予算内であれば、それが必要な残業であれ、不必要な残業であれ、そこまで深く詮索はしないものです。
徹底的に管理している会社もありますので、そのような会社には大変失礼な話ですが、無駄な残業をそこそこ認めている会社もあるのは事実です。

生活残業と言う無駄なものは実は必要悪でもあるのです。
何故必要悪と言ったかというと、無駄な業務以前に無駄な要員も存在します。
その無駄な要員をかかえることで、その要員は税金を払い国に貢献します。
もしも無駄を全て排除すると多くの失業者が産まれてしまいます。
ですから、企業は無駄と言う必要悪を黙認するのです。 

コロナ禍で無駄を容認できなくなった

コロナ禍を背景にテレワークが始まりました。今は突貫工事のようなテレワークですから、管理し切れていない会社も多いと思います。

ただ、これからもテレワークは継続する、むしろ歓迎されるしくみになると思います。
そこで浮き彫りになるのが無駄と言う必要悪です。 

このコロナ禍の中で、果たしてこの必要悪をいつまで黙認するのでしょうか。
この時代に、実態に伴う本当の働き方があぶり出されてくるでしょう。
そのなかで今一番必要とされるのは誰がどのくらいの業務にどのくらい時間をかけていて、
どのくらいの成果を上げている、といった正に業務の見える化です。 

とにかくやらなければならないことは、

  1. 業務を棚卸して誰が何をやっているのかを知る
  2. ECRSにあるように、Eliminate(排除)、Combine(結合と分離)、
    Rearrange(入替えと代替)、Simplify(簡素化)を検討する。

これらのことを実施して新しい働き方に備えるべきなのでしょう。

まとめ

さすがに生活残業は以前に比べたら無くなっては来ていますが、残業規制が厳格化された時は、「残業代が無いと困る」と言っていた人も実際に存在していました。

しかし新しい働き方では、無駄な業務や無駄な要員が容認されることはもう無くなるでしょう。

これはテレワークで見えてきた良い面だったのではないでしょうか。

BPECを活用したプロセス改革のリアル

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