生産管理業務改善に求められる知識とは

 2017.09.06  ビジネスプロセス改革推進室

生産管理の業務は、生産計画の立案に始まり、生産開始前に各部署との調整を行ったり、納期回答を行ったりと非常に多岐にわたります。生産の細部まで関わる職種なので、生産管理の業内容によって、生産の「QCD(品質、コスト、納期)」が左右されると言っても過言ではありません。

そんな生産管理の業務改善を行うことと、その他部署で業務改善を行うのとでは、意味するところが大きく違います。

たとえば、営業部署で業務改善によって週報を日報に変えたからといって、生産自体に影響はないでしょう。しかし、生産管理業務はほんの少しでも変更すれば、生産に大きな影響を与える可能性があります。

このため、生産管理業務の改善は、かなり慎重に進める必要があるのです。

経営者もそうした生産管理の重要さを理解しているので、常に「生産管理業務を改善できないか?」と考えているものです。時に「今日から、生産管理業務の改善に取り組んでくれ」と言われることもあるでしょう。

そんな時に困らないためにも、ここでは生産管理業務改善に求められる知識と、資質について紹介していきます。

生産管理業務の改善に必要な知識とは?

生産管理業務の改善とは、昨日今日に配属したばかりの社員が行えるようなものではありません。なぜなら、前述のように生産管理業務は非常に多岐にわたるためです。このため、各業務プロセスが、どのように絡み、どのような成果を上げているか、明確に理解している必要があります。他にも、生産管理業務の改善に必要な知識は、様々なものがあります。

1.生産によくある問題を理解している

生産管理業務を改善する理由は、そこに多くの問題があるからです。その問題を解決するために、改善に取り組みます。しかし、まずは「生産によくある問題」を理解していなければ、何が問題でどう解決すればいいのかが、分かりません。

さらに、生産によくある問題といっても業界ごとに異なるので、やはり一定期間は生産管理を務め、自社の生産問題を熟知している必要があります。

2.生産している製品や部品について深く知っている

自社がどんな製品を生産して、どんな部品で構成されているのか?生産管理業務を改善するためには、そうした製品知識が不可欠です。しかし、そうした製品知識を細部まで吸収しているという社員は、意外と少ないものです

欲を言えば、自社製品がどのようにして市場に受け入れられ、何を強みとしているのかまで理解している必要があります。

3.改善に必要なデータは何かを知っている

業務改善にはデータが欠かせません。データ分析をもとに改善を進めていくことで、精度の高い改善を実施していくことができます。ここで注意すべきことが、重要なのは「データ分析の方法」よりも、「改善に必要なデータを知っている」ことです。

データ分析はスキルの問題なので、業務改善に取り組めば自然と身に付きます。しかし、改善に必要なデータが何かを知るには、生産管理業務について深い理解がなければなりません。

4.会社・工場全体の構造を浅く、広く知っている

生産管理業務の改善は、会社や工場全体に影響するものです。生産管理の重要業務が一つ変更するだけで、様々な部署の業務内容を変更する可能性すらあります。このため、会社や工場全体の構造を浅くでも知っていて、かつ部署ごとの仕事内容をある程度理解していることが大切です。

5.経理に関する一般知識がある

製造業において生産管理は経営に直結する部分でもあるので、財務会計制度や自社の管理会計基準など、経理に関する一般知識があると、一層効果の高い業務改善を実施することができます。

生産管理業務の改善に必要な資質とは?

次に紹介するのが、生産管理業務の改善に必要な「知識」ではなく「資質」です。知識とは、経験や主体的な行動によって身に付けることができます。しかし、資質は別です。資質とは「生まれつきの性質」という意味があるので、その人がそもそも持っているものを指します。生産管理業務の改善は組織全体に影響を及ぼすものなので、改善のための資質を持った人を、担当者として任命することも大切です。

あるいは、担当者に任命された人が「業務改善に必要な資質」を理解していれば、例えその資質がなくとも意識して取り組むことができます。

1.細かいことをコツコツできる

「業務改善」と聞いて、一大プロジェクトを想像する人も多いかもしれません。しかし実際は、地味な作業の連続です。生産管理にある課題を見つけ、改善案を打ち出し、データを収集・分析し、具体的な改善案を実施する。実施した改善を評価し、さらに改善案を出していく。こうした地味な作業を繰り返すことで、初めて業務改善が実現します。

このため「細かことをコツコツできる」という資質は重要です。

2.周囲から支持されている

生産管理業務の改善とは、担当者一人で成せるものではありません。必ず、周囲の協力が必要になります。しかし、そもそも人は変化を嫌う性質があるため、業務改善に協力的ではない可能性があります。周囲から支持されていない人が担当者になってしまうと、その傾向は顕著に現れます。

一方では、周囲から支持されている人が担当者として業務改善に取り組んでいると、自然と協力的になってくれます。

ちなみに「周囲から支持される人」というのはイコール仕事ができる人ではなく、何事も誠実に取り組む人だと言えます。

3.物事を論理立てて考えられる

生産管理業務の改善には「物事を論理立てて考える力」、すなわちロジカルシンキングが大切です。ロジカルシンキングとは、情報を決められた枠組みにしたがって整理・分析するためのスキルです。このスキルがあることで、複雑なものごとの因果関係を明快に把握したり、問題に対する有効策を効率良く導き出すことができます。

生産管理業務の改善を支援するBPMシステム

ここまで、生産管理業務の改善に必要な「知識」と「資質」について紹介しました。実はこれ以外にも、業務改善を成功させるためのポイントがあります。それが、ビジネスプロセス管理(BPM)システムと呼ばれる、IT製品です。

BPMシステムを活用することで、改善担当者は生産管理に関わるあらゆる業務を、明確に理解できるようになります。BPMN(ビジネス・プロセス・モデリング表記)という、ワークフロー図を記述するための基準に則っていることで、直感で理解できるワークフロー図を簡単に作成することが可能です。

さらに、作成したワークフロー図を自由に変更し、それをそのままシステムに落とし込むことも可能なので、業務改善実施までの時間を大幅に短縮できます。

他にも実施した業務改善をモニタリングしたり、外部システムと連携したりと、様々な機能で生産管理業務の改善を支援してくれます。

まとめ

生産管理業務の改善は、担当選びから慎重に検討することが重要です。業務改善に必要な知識を備えていることはもちろん、必要な資質を持っているかを見極めることが大切です。さらに、業務改善担当者にすべての負担をかけるのではなく、BPMシステムの導入も検討し、業務改善のための負担を軽減しつつ、効率良い業務改善を実現していきましょう。

OpenTextの「Process Suite」は、生産管理に限定せず、組織全体の業務改善を支援するBPMシステムです。

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