「働き方改革」を進める“はじめの1歩”を考える

 2019.07.03  ビジネスプロセス改革推進室

今年4月より「働き方改革関連法」が施行開始となり、約3ヶ月ほどが経過しようとしています。皆さまの会社では「働き方改革」に関する取り組みなどは進んでおりますでしょうか?

多くの企業で「年休取得の強制」や「テレワークの推奨」等を制度として組み入れた話を聞きますが、一方でこのような具体的施策に踏み切れなかったり、そもそも「働き方改革」を進める上で何をどう始めればよいのか分からない、といった企業も未だにいらっしゃるのではないかと思います。

そこで今回は「働き方改革」の始め方のポイントについて考えていきます。

働き方改革がうまくいかないワケとは?

前述した各種の制度やルールを含め、企業では「働き方改革」に向けた対応として様々な施策を実施されています。

ところが実際には、企業向けに行われた「働き方改革」に関する意識調査などを見てみると、思ったほどの成果が感じられていなかったり、そもそも施策が業務の実態と乖離していることで別の新たな問題(人財不足の拡大や隠れ残業など)を引き起こしているといったケースが少なくないようです。

働き方改革に関する意識調査
働き方改革に関する意識調査

出典:株式会社ワークポートによる全国転職希望者とSNS利用者280人を対象にした
「働き方改革開始後の変化」についてのアンケート調査
https://www.workport.co.jp/corporate/news/detail/685.html

何故「働き方改革」として実施した企業の取り組みは期待する効果があげられていないのでしょうか?

これには様々な状況が考えられますが、例えば「年休取得」が進まない原因には以下のようなものが挙げられます。

  • 今までの会社の風土や雰囲気から、休めと言われても休みづらい
  • 業務量が減らないので、相変わらず仕事が終えられない
  • 休んだことがないので、休むタイミングが分からない・・・ などなど

これらは世界の先進国の中で有休取得率がダントツで低いと言われる、いかにも日本ならではの状況と言えるかもしれません。

このように、いくら会社が「休暇を取れ」「働き方を変えろ」と唱えても従業員側との意識や業務環境のギャップが生じている限り、いつまで経っても働き方の変化にはつながらない、と言える状況ではないかと思います。

働き方改革を本当に進めるための第1歩とは?

このように「働き方改革」が進まない状況について、皆さまが所属する会社でも同様の問題に陥っているケースは非常に多いのではないかと思います。

では、何をどうすればよいのでしょうか?

筆者は、「年休取得」や「テレワーク」などの制度や仕組みよりも、まず先に「日々の働き方についてとことん見つめ直す」(=意識の変革)ことが改革への第1歩であり、余程効果が期待できるものと考えています。

これは、各従業員が日々の働き方(≒業務)を見つめ直し社内で共有しあうことで、個人単位の小さな業務改革が行われ、それが最終的に会社全体の効率化や従業員間の相互理解につながる、というアプローチです。

例えば、部署の同僚が急遽会社を休むことになり、担当している業務を一時的に引き継ぐことになった際、「何故こんなことをしているんだろう?」とか「何だか効率の悪いやり方だなぁ」などと感じることがあります。

実はこれ、普段自分が担当している業務は何の疑いもなく、盲目的に実施しているためで、逆に第三者の目線で他人の業務を見直してみると多くのムリ・ムダが存在していることが分かる、という意外とありがちな光景の1つです。

業務の見直しから気付く小さな改善
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自分では気付くことができない業務のムリ・ムダを、第三者の指摘によって明らかにし、さらに自発的に小さな改善を個人やチーム単位で繰り返し行うことで、それがやがて大きな「働き方改革」へとつながっていくのです。

このような小さな気付きと改善から生まれる業務改善は、現場からマネジメント層にまで幅広く浸透させていくことで、会社全体の効率化につながるばかりか、従業員の業務可視化と社員間の相互理解にもなり、風通しのよい職場作りに発展することが期待できます。

この「小さな改革」は、強制的な制度や仕組みなどと比べると少し時間の掛かる活動かも知れませんが、時間を掛けてじっくりと取り組む分、積み上げた成果は将来的に大きな改革につながり、これが「働き方改革」だったのだとふと気づくものなのだと思います。

まとめ

「働き方改革」を全社規模の大きな改革として捉えるのではなく、現場レベルの小さな改善活動の積み重ねとして捉え、結果的に「働き方改革」につながった、というアプローチが最も無理なくスムーズに進めるコツではないかと思います。

小さな1歩からはじまる「働き方改革」の流れ
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「働き方改革」でお困りの企業では、このような「小さな第1歩」から始めてみてはいかがでしょうか?

御社にご訪問し業務改善のお手伝いをさせていただきます。

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